何年か前のこと
私の塾には講師として数人の大学生がいるのですが、四年も秋になり就職活動も終盤戦1人の講師が私経営の当塾に就職可能か相談されました。社員待遇で応じると話すと、喜んでくれました。このままスッキリ決まるかと思いきや、決まりませんでした。何を悩んでいるのか聞くと、何と反対勢力が少なくても2つある事が判明しました。
1つは彼の両親です。私の塾は小さな個人塾でした。その事を不安に思っての事と判りました。この問題は本人が父と差しで話し合い何とか納得させてくれました。彼の強い思いをぶつけてくれたのでしょう。
もう一つは大学側、就職担当の教授でした。本人が何度話しても不許可なんだと相談してきました。本人の話だと塾の存在を認めないんだそうで、意味がわかりません。電話帳の記述を見せても塾のチラシを見せても存在を認めないとの事。
何となく判ったのは、塾が大手ではないから大学のリストに書いた時の見栄から担当の教授が認めないと言っている事を。これは、もう私から直接電話するしか無いと思い電話番号と内線番号を聞きかけてみました。係からは驚いたようでなかなか出てくれません。やっとのことで繋がりました。
「 I 君が私の塾に就職したいそうですが、、、。」と話すと 聞きたい事があるとの事
「資本金はいくらだ。」「従業員は何人か。」要するにケチを付けてきました。
呆れてしまいました。気持ちを淡々とお話しさせて頂き、何とか説得しました。
ある意味、思い出深い出来事でした。彼は今は塾長として勤務しています。
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